リップインベイトとレックスディープでマッチ・ザ・ベイト





昔、ダイワのプロキャスターというベイトリールを買った頃の話・・・
ロッドはAbyのカーボニックだった。

今でも新居に連れていき、納戸でスヤスヤ眠っているのを見ると、またコイツをフィールド  
へ連れて行きたくなる。
ちゅうても畑ばかりの田舎だから、小さな農業用水路の川や野池でしかないけどね。
もう七年以上も前。初めてバスを釣ったルアーはワームじゃあないぜ、メガバスの
リップインベイトだった。
F9、銀色に背中が肉色の小魚そっくりのヤツ・・・もう売ってないんだよね、こういう色。
養老の某川、GWに、ドロドロに濁った川でグリグリと思いきし巻いたら、重い・・・

「根係かよ・・」

と舌打ちしたら、動く。バスだった(笑)。 
友達は羨ましそうだったが自分は手、足の震えが止まらなかったのを今でも覚えている。  
味をしめて数日後、また同じ川に今度は1人でいく。ドピーカン。30度くらいはあった。
なんせ半そででも汗、ダクダク(汗)。ウエストバックに詰めたペットボトルのコーラの炭酸が
めちゃめちゃ上手かった。 
バスを釣った日は用水付近だったが、実はその先の下流部まで自分は歩いて釣りたかったのだ。
気になったのが水門付近で小魚が微妙にサスペンドしている事。
ルアーはリップインベイト。投げては巻き、投げては巻く。あきないが、釣れない。
だいぶ歩き、もう水門が小さくなったところに「くの字」に曲がったカーブ地帯にさしかかる。
水の流れを弱める為で、昔の鯉やフナの川釣り入門によればこういう場所は流れの裏に魚が
着くらしい。
しかもさっきまでヘラ釣りのおっさんが釣っていた場所。
小魚も寄っているに違いない。
集中した。巻き方はロットデ゜ィップを下にやるのじゃなく45度、上にし、人が歩くぐらいの
スピードで巻いてくる。
水中に上がる、弱った小魚を演出だ。2、3投投げてみて考えた。ルアーはリップインだけど
色は実は金黒。
例の銀色はルアーロストで帰らぬ人に。
バスが食っている小魚?だったらハエ(オイカワ)やモツゴ、もろこ、ワタカ。
全部銀白色の小魚。

「合わないよな」。

即座にルアーを買ったばかりのザウルス、レックスディープF9 わかさぎ色にチェンジ。
このルアーはいい。高いけど、背中も黄土色で、正にリアル、マッチザベイトだから。
そして2投目、グット来た。
バスだっ!!反射的にあわせる。フックはがっちりだ。
必死に草むらに上げたバスはポットベリーな元気な30pバス。
記念に写真をと恐ろしい事に釣ったバスを持ちつつ水門まで戻り、近くのおっさんに写してもらった(笑)。
この日はどうやらアタリらしく、また元の場所に戻って数投すると、コッ、ココンッ!と
アタックするような明確なアタリ。
一匹釣っているので迷わずフッキング。22pだが体高のある綺麗なバス。
もしも戻らずに釣っていたら・・・なんて帰りのマイカーの中で嬉しい妄想をしつつ帰った。
それ以降、私はマッチザベイトにこだわっている。
その池の、川のバスのランチはなんなのか・・チャートルースカラーでも釣れるけど、
基本はここなのだ。
レーベルのクリックホッパーはまんまバッタやイナゴだしクローフィッシュはザリガニ。
ビートベーダーというスピナベが好きなのも水中の中でよりリアルに小魚が泳いでいるように
見えるから思わずバスが喰ってくるんだと確信している。
それ以外で好きなミノーはバレーヒルのDシャドウ90SPやラッキークラフトのビーフリーズ80s
(海用のシンキング)なんかは地元のバスに合っているのかよく釣れますね。
ただ、7割近くが銀白色系で、後は流行のスモークカラーが多いかな。
Wメロンなんかの透ける奴。


やっぱしベイトでのラン&ガンは楽しい。明るいお日様の下でライフガードを飲みつつ歩く
バスとのデートは最高だ。
逆にワームの釣りはあまり好きではない。
いわゆる遅い釣りは・・・うーん・・ですね(爆)。


この時の気温は約30度。途中でヘビ(やまがかし)もいたくらいでバス的には獲物を捕獲しやすい
気温とコンディションだったのでしょうね。
逆に小魚の方は暑いのと農業用トラクターの掻き回した農薬混ざりのドロ水とで 
ジーッとしているくらい元気がなかった・・・
自分がやったのは昔、アメリカのバスプロが琵琶湖で見せた釣り方(ポンプリトリーブ)と
考え方は似ている。
だけど自分の場合は偶然だっけど(笑)。ロッドを下げたり上げたりして、一番巻きやすくてルアーが動く
やり方を実験しつつだった。
特にレックスディープは元々ディープ用だから、竿上でないと泳がせにくい。
それが丁度、弱った小魚がたまらず水面付近に来る・・・バスは常に餌を求めて上を見ている
フィッシュイーターだから「いただきっ!」と喰ってくる。
そういえば百獣の王、ライオンもまちぶせ獲物をしとめるがスイッチの入っていない時は餌が目の前を
通ろうがおかまいなしだとか・・・
バスにも飯の時間があるんだろうな。
特にむし暑くて体も動けば動いた分だけ腹減るしね(笑)。
ダメな時は動かず調子いい時に動く・・・
人間臭いなバスはやっぱ。

マッチ・ザ・ベイト・・・・ブラックをバス釣りに魅了させた最大の概念なのでした。。。




 

  



 

 

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