磔みっちゃん

「やっ、やめてください!あああっ!!」
それは赤烏以外のスケバンたちだった。
「アンタさあ、番長たち以外のアタイたちの事も先公にチクってんじゃん?」
「そっそれは・・・うー・・」
廊下でそう問われるとブラウスを剥がされそうになった
美智子はだまり、例の悩み顔のまま下を向いてだまった。彼女としては不正を見過ごす訳にはいかないから誰に
対しても対応は同じ。
ふん!とスケバンの清野はやれ・・と部下に彼女を押さえさせた。
空手部の主将で黒帯だがいい子ちゃんで子犬のように従順・・・そんな美智子の性格はここでも災いする。
空手技を使えば部員と部全体に迷惑がかかる・・・
かくしてスレンダービューティー、馬渕美智子は2人の不良にはがいじめにされ、シュルッ!とネクタイをはずされスカートのピンをはずされ全裸事件で有名になったシンボルマークの゛白い下着゛もはずされたのだ。
「・・ふん、お情け上げるよ・・ウフ☆」
言うと清野は白いパンティーは破かずにウエストからスルスルとケツ、太ももへ丸めるように下げて上手く足首まで下げて片足ずつ上げさせて無傷で保管する事が出来た。
「ふっ・・ぷふ」
マジマジと彼女の顔から胸、腹そしてアソコを舐めるように凝視した清野は部下のキンチャク女に指示する。
「・・・キモいね。股間?にガムテープ貼りつけな!!」
「清野も・・好きだよねえ。」
「普通のマッパよりこの方がハズいでしょ?クスクス」
(・・いっ、いやぁ(泣)。・・!・・あっあんん)
美智子は多量のアブラ汗を掻き、耐えた。
そして死刑囚のように連れて行かれた先にはナント十字に作られた板の磔台が直射日光の強い光を受けて高圧的にそびえたち、瞳を潤ませる美智子の心を刺激した。
(・・・・・・・)
もう彼女に声はなく、ケツを清野が一発叩くとピターンッ!!とハリのあるいい音が広い空に響いた。
「・・さっすが体育会系よねぇ。鍛えてるじゃん」
「空手部の女神ちゃまだもんねーぇっきゃはっ♪」
(・・・・う、うう・・・・・く)
ケツは始まりの合図だった。
あきらめた彼女は歩き、磔台の前で両手を雄雄しく広げ、
不良たちに荒縄で足と腕を縛られると沢山の人垣が湧いてきた。
あるいはクラスメイト。あるいは後輩たち。あるいは見知らぬ生徒たち・・・しかし美智子は知らなくとも悲しいかな、彼等彼女等は美智子の昨日を知っていたのだ。
ヒソヒソ話と中傷、デカい声で卑猥な言葉で彼女を責める
学生たち。
(・・・・うっ、うう)
照りつける光を背に受け、耐え切れぬ気丈な彼女はついに涙を流したが結局磔は暗くなるまで続いた・・・
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