P女子高校のカツアゲ(後編)


放課後・・・
あるいは部活で心地よい汗を、またあるいは学校帰りにお好み焼き屋や甘味屋に寄る女子校生がいる中、美智子は雑居ビルの薄暗い路地裏で不良3人に囲まれていた。
「・・・ふうーん・・・・」
美智子は言われるがままに服を脱ぎ、ついに街中で下着姿になったのだ。
誰も来ない場所とはいえやはり恥ずかしい。
汗をかき、顔を真っ赤にした美智子は斜め下の地面を見ていた。
左手は横にまっすぐで右手は背中の後ろに組み、両足はX型でなるべくももを広げないようにし、股間の
マンコ部分がくっきりするのを防いでいる・・・ウブな女の子がよくやる姿勢だ。
「・・・結構スタイルいいじゃん。さすが空手部だわねぇ。」
「でもマブちん、白ブラと白パンツって・・・しかもワンポイントのリボンだけって・・・オバサンかアンタは(笑)」
美智子は実は結構おしゃれでランジェリーも多いのだが以前赤烏番長に派手な下着を指摘され、皆の前で晒された事があり、それ以来地味な白パン、白ブラで通していた。
勿論、私、ブラックも下着は白でないと嫌だが・・・・
「それってさぁ、この前ユ○クロで売ってた上下580円のじゃないの?」
「キャハハ!それってコンビニ弁当じゃん(笑)!ちょっとグミッチ腹いてぇって、最高!!!」
「マブちんおもろいよねー☆純白なんて久しぶりに見たよ」
「まあいいじゃん下着なんて本人の自由じゃん。・・・・で、ほんとはいくらしたのぉ?」
顔を真っ赤にし、プルプル唇を震わせながら美智子は言った。
「980円です・・・・」
「プッ!!!!」
一同大爆笑だ。
「い・・いやぁ、私冗談で言ったのにき・・きゅう・・・(笑)。まあいいわ。2番コースはねぇ、ビンタ五発よ。
空手部ではしょっちゅうなんだろうから大丈夫だよね?」
「え・・・・は、はい・・」
放心状態でキョドった美智子は下着姿のまま直立した。
ナミの横では愛が美智子のサイフのお札を数え、さらにグミッチはチューインガムを膨らまし他人のような
目つきで美智子のみっともない姿を見つめていた。
美智子は空手の筋肉がついているから太ももに少しボリュームがある。
お尻もプリっと締まっていて俗にいう、思わずかぶりつきたくなるケツを持っていた。
そのスラっとした女らしい肢体を外の空気に晒しながら美智子はナミの平手打ちを受けた。
バチーンッ!
{くっ・・・」
ピターン
パチーン!
叩かれる度、美智子の顔は右、左へと交差しその度に綺麗な黒髪は乱れ、なびいた。
唇からツバが飛び散り、小さな両ほっぺたは寒い地方・・・雪国の子供のほっぺのように赤く染まった。
ビンタが終わり、ついに美智子は泣き出してしまう。
「ナミぃ、もういいじゃん帰ろうよぉ、マブちん可愛そうだよ。カラオケいこうよぉ」
「・・・そうねえ・・・・て゛もまだ」
すると泣きながら美智子はなんとナミ達の前で土下座をし始めたのだ!
「・・・お、お願いします。美智子をもう・・許して下さい。かんべんして下さい・・・・うう」
「わ、分かったわよもういいわよ。・・・何もそこまでしなくてもさ・・・」
「ナミ、マブちんがくれたこのお金でカラオケいこうよ☆イエーィ」
「・・・そうだね。また遊びましょうねぇ、マブチさん。クスクス・・・」
カラオケ屋の話題で盛り上がりながら彼女たちは帰っていった。
帰るまで美智子はずうっと土下座し、しばらく泣き、放心状態後、雑居ビルのトイレを借りて着替えをして
帰っていった。
カツアゲされた五千円は美智子が大好きなお母さんの誕生日にプレゼントする品を選ぶ為に準備した物
で、彼女はご飯をお母さんと食べながら心の中でつぶやいた。

お母さんごめんなさい・・・


                                                          終わり



ちなみに上の美智子ビンタと間にあったイラストの違いは単純に下着の色である。
久しぶりに塗りをやり、造ったので純白以外のもやりたくなって・・・
上はクリーム色。おとなしい彼女には結構似合う。
他に派手なミントグリーンとかベージュのおばさんカラーとか色々ためして遊んでしまった。
いい年して(大汗)。
土下座も下書きまでは書いたけどギブっス。
また余裕ある時にでもね。












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