美智子、クラス委員としての責任とってクマちゃんパンツ

彼女のクラス、3年A組は確かにすさんでいたし皆が皆バラバラすぎてモラル自体が欠けていた。
が、だからと言ってクラス委員長として皆を仕切る美智子に本当の責任はないのが普通だが・・・
この黒猫学園は非常に体罰、決まりにとても厳しく、特に人の上に立つ者に対して度がすぎる程の厳しさを
見せる。
勿論、だからこそ卒業生はそれを乗り越え、素晴らしい人材となって数多くの著名人が育っているのだが。
美男美女関係なくそれは行われ、ビンタ、ケツバットなど凄い体罰が繰り返されていた。
それも時には下着姿で、あるいは全裸で信じられない現実を当事者に浴びせていく。
それを皆の前で晒し者のようにして見せていく。
見せる事によって屈辱が生まれプライドがズタズタにされ、もう二度とこんな目に合いたくない一身で
皆懸命に自分を替え、成長していく・・・その方式がこの黒猫学園なのだった。
そして今正にクラス委員長、馬渕美智子はその過激な体罰の餌食になろうとしていた。
担任の黒崎は言う。
「馬渕・・・お前がしっかりしないから今度の宿題、半分以上の奴がやってきてないじゃないかっ!!どう責任
取るんだ!?立ちなさいっ!!」
美智子は憂鬱な顔をし、ゆっくりと立つ。
どうしようもないのだ。
そんな事、高校生のクラス委員長ぐらいに言ってもほんとはしょうがないのだが・・・
大方やってきてないのは不良っぽいグループの男女たち。
美智子にどうにかできる相手ではなかった。
汗を流し下を向く美智子・・・静まり返る教室。
どうしようもないのは他の生徒たちも一緒だ。

馬渕を吊るしてもしょうがないのに・・・

だが先生は折れない。
ジーッと美智子の顔を見つめ、やがて黒板に立ち、叫ぶ。
「・・・よしっ!皆!!何でもいい。馬渕がクラス委員長としてコレがだめだ!という所を遠慮せず上げてくれ!!遠慮は馬渕の為にならない!!」
(・・・・何いってんだよ黒崎・・・)
皆、アキれていた。
そんな事突然言われて言える奴なんていないし、さすがに誰もが美智子をチラっと見ると可愛そうでとても
悪口なんていえなかった。
だが、チョイ悪グループの女子、サキは仲の良いカナたちとニヤニヤしながらひそひそ話をし、「はーい」と
手を上げる。
「・・・サキ、いいぞ言ってくれよ」
「あのぅ・・・いい憎いんですけどオ・・・馬渕さんはまだ子供なんだと思います☆」
「・・・・・・ふむ。具体的には・・どういう所が彼女が子供っぽいと」
「・・・・言っちゃっていいんですか先生。だって男子たちがいるのにそれはちよっとどうかと・・・」
考え、黒崎は言う。
「・・・言ってくれよ。言わないと彼女も分からないからな。色んな事を乗り越えられないと」
クスッと笑い、サキは美智子を見ながら言う。
「・・・だってさぁこの子、着替えの時見ちゃったんだけどさああなた高校三年生でしょ?三年生で・・・く、く、
くまちゃんパンツはないでしょう(笑)!!」
(・・・・・!!)
美智子はカァーッとなった。
そうなのだ。
彼女はだいたい3日の1日の割合で熊ちゃんバンツを履いてくる子なのだ。
ダサい事は分かっていたがそれでも彼女はキャラものが大好きで、1本芯を通す性格だったから今もそう、
履いているのだ。
一同、ザワッとなった。
「マジかよサキ。嘘じゃね?だってこの馬渕さんだぜ」
「・・・想像しにくいよな」
「・・・・・・・・・・クス、ヤダ」
「・・・・・・でさ・・・・・キャハハハっ!!」
黒崎は腕組ししばらく黙っていたが、
「うーん・・・・・確かにもうすぐ二十歳の女性がキャラもの下着じゃあ・・・おかしいけど・・・馬渕、どうなんだ
本当なのか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
美智子は下をむき、激しく黙った。
「・・・先生、私も着替え中に馬渕さんのソレ、見た事ありますよ。ごめんね馬渕さん」
「ちょ!まぶっちゃん!!あんた意外とすげえなぁ!!」
一同大爆笑だ。
泣きそうになる美智子。しかし先生はツッコミをやめてはくれない。
「馬渕。君はどうなんだい?それについては」
気絶しそうになる程の醜態の中、それでも美智子は元来気丈な子だ。
「・・・わ、私は・・・う、間違っているとは・・思っていましぇ・・・ん(泣)」
「いやおかしいだろそれってー(笑)!!」
ザワつく教室。
黒崎は言う。
「じゃあ多数決を取ろう。馬渕のその下着がおかしいと思うもの手を上げて・・・」
言うと大多数の生徒たちが上げる。
「・・・ふむ。じゃあ馬渕が正しいと思うもの・・・」
ほんの少し。
美智子は耐えていた。
油汗と鼻水を同時に垂らし、ふるえ、なんとかこの屈辱に耐えていたが先生の出した答えは辛辣なもの
だった。
「馬渕・・・先生も皆もな、それはおかしいと思うぞ。お前が幼児臭いからクラス委員長として皆、尊敬できないんじゃないのかっ!!」
「・・・・・・・・はい。すみません・・」
クラスはまたシーンとなった。
辛すぎる美智子バッシング。
いいだしっぺのサキたちでさえ真顔になり、下をむく。
そして黒崎の口から衝撃の一言が彼女を襲う。
「・・・服を脱ぎなさい。脱いでキャラもののバンツ一枚になってバケツに汲んだ水を持って黒板の前に
一時間立っていなさい!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「出来ないなら明日から学園に来なくていい!!」
「・・・・・・ぬぎま・・・しゅ、う」
こうして美智子はクラスメイトたちの沈黙と視線の中、ブラウスのボタンをはずしネクタイをほどき、ためらい
ながらもブラのホックをはずす・・・はずすと心ない男子たちからオー・・・・という低い声が聞こえ、美智子は
恥ずかしかった。
そして最後のスカートのボタンをはずし、彼女のクマちゃんパンツは3年A組公認のクマちゃんパンツと
なった。
周りのヒソヒソ声と中傷を浴びつつ、それでも彼女はなんとか一時間、先生が授業している横でその姿で
たっていた。
そして終了後、意外な事にショックで座り込む彼女の横にサキたちや男子たちが誤りにきたのだ。
「・・・あの・・・馬渕さん、ご、ごめん(大汗)まさか黒崎がここまでやるなんて・・・ほんっとごめん」
「俺たちもごめんな。・・・・でも馬渕、見直したぜ。クマちゃんバンツ・・カ、カワイイじゃん」
「おいおいユウジそれ褒め言葉になってねえって(苦笑)」
「あははは」
「も・・・もうヤダッ(笑)」
泣きながらしゃがみこみ、内股で笑う美智子。
全てを晒し失ったものも多いかも知れないが得たものも大きかったという事だろう。
が、たった一つ言える事。
それは本来マゾヒストなみっちゃんのクマちゃんバンツの股間部分がたっぷり濡れていたのはしょうがない
事ではある。
黒板に書かれた彼女の反省文と中傷文は放課後消され、帰宅前彼女は一人、誰も来ないトイレでオシッコ
をしながら泣いた。


























































































































































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