休み時間。 楽しいおしゃべりがこだまするそこで、窓際の彼女の席だけが暗く、静香であった。 小栗を絶対に欲しいと思いつめ、絶対にかなわない山本香織の隠微な裸力に勝ちたいと思うあまり彼女は 本当に大事な自分らしさをついに失い、周りから孤立していた。 本当の自分・・・ それは誰も教えられない。 彼女が、彼女自身が気づき、乗り越えるしか道はないのだから・・