だめだった・・・・・・
結局彼女は妄想と虚構のはざまでもがき、苦しみ、不安と緊張うずまく中、決行できずに終わった。
だが、それが普通なのである。
誰もが通る道なのである。
告白しようとして結局できずに終えるもの・・
夢を断念する者・・

私は・・私はその・・一握りの特別な人にはなれない・・・・・

悟り、大量のひや汗を掻き、ゆっくりと逃げるように熱美は教室に帰っていった・・