りりしかった・・・
裸にされても、男達のいやらしく下賤に満ちた眼差しにも堪えたエナ。
だがスルメイカのように天井から吊るされ、無防備になった華奢なボディーにさきほど国王の前で赤っ恥をかかされた無頼者、バルカンは仕返しとばかりに一発、入れた。

かはぁっ(泣)!!!

剣がなければ彼女は普通の女とさほど変わらない。
その普通の女の子にバルカンは容赦ない一発をいれ、観衆を沸かす。

ガッハハハッ!!
エナ様ァッ、フリート王国が泣いていますぞっ!!!情けなやっ、おー、情けなやっ(笑)!!!!

なんとエナは緊張と腹部へのあまりの衝撃に堪えかね、股間からおしっこを漏らし、多量のあぶら汗をながし、両足を腹に近づけピクピクともだえまくった。
が、それでもおさえられず下を向き、小さなくちびるから胃液をヨダレといっしょに床にピトッ・・と落とす。

い、いやぁ・・・

屈辱的だった。
さっきの余裕あるエナはもうそこにはいなかった。
恥ずかしかった。
まるでフリート王国の若い部下達に素っ裸にされ、吊るし上げをくっているような錯覚に陥り、エナは泣いた。
強い子である。
愚鈍なのだが意思が強く心で弱小フリートを守ってきた。
が、今の自分はどうであろう。
国を守る為に自分が醜態を晒しまくり弱兵達に見せしめのフクロ叩きにあっている姿を晒す現実・・・
エビのように丸まり、エナはソーセージ兵の屈辱的な中傷を受け続けるしかなかった。
そして薄れる意識の中、つぶやく。

・・好きにして・く・ださ・・い・・