プロレスをやる白河ことりvs朝倉音夢でっす。
ファ、ファンの方すみません。また病気がで、でてしまいましたよ(恥)。



「終わりよっ!!」

バキィィィーッ!!

「ぐ・・・・・・・」


大観衆で埋め尽くされた学園の体育館で無謀にも行われたプロレスの試合は2人の美少女の競演であった。

朝倉純一。

勝者は彼の恋人となり、敗者はその一切をあきらめなければいけない苦しい試合に、しかしこの運命の乙女2人は
背を向けず自らの意思に正直に立ちむかったといえる。
真樹子も美春もさくらも断念した。
当然であろう。
きわどい水着を着、尚且つ本気の格闘をして奪うなど狂喜の沙汰ではなかった。
だがことりと音夢は違った。
真摯に練習し技を会得し朝倉に納得してもらえるなら・・と水着を着、リングシューズを履いての出場。
会場はどよめいた。
学園を代表する超美少女2人の対決。
携帯写メ禁止など耳に入るバカはいない。

パシャ!パシャ!

とたかれるフラッシュ音・・・話し声も聞こえてくる・・・

げーことりの水着。あれでプロレスなんて・・へへへ
ちくしょー朝倉の野郎っ!!なんでアイツばっかり(怒)!!!
音夢ちゃんって・・・・え?妹・・・でしょ?
・・・結構胸あるよなぁ
勝つのは白河・・じゃね?朝倉は小さいし。


アナウンス席には当の本人、朝倉がいる・・・リングに立つことりは赤いワンピースでハイレグ。
音夢は白いワンピースに普通のカッティングと対照的だか迷いはどうやらないようだ。
チラ・・・とお互いに朝倉に視線を送り、相手にするどい視線を浴びせた。
ことりと音夢は決して仲が悪いわけではない。
ただ、ただ大好きな朝倉純一は世界にたった一人しかいないのだ。
友情をふりはらった運命のゴングは今、鳴った!!


カーンッ!!


ジリジリと詰め寄ることりに対しぐるぐるとリングをまわり機会をうかがう音夢・・・観客はシーン・・・と水を打ったように
静まりかえる。
綺麗だった。
2人とも鬼のように可愛く、そしてスタイルがいい。
ナイスバディ、というより万人受けするスラ・・っとした色白な女の子ボディー・・
体育館は至福に包まれた。
しかしそれもそこまでだった。
ことりの圧力に屈した音夢は高速タックルで足を取りにいき、押し倒す。
片エビだ!!
しかしロープに逃げたことりは余裕の表情で立ち上がり音夢の右手を掴みブンッ!!
とロープにふり、戻ってきた所をフェースクラッシャーッ!!

「がはっ(泣)!!」

うわ・・・朝倉大丈夫かよ・・・
でもエロイな・・・


四つんばいになってしとめた獲物を見ることりと寝返りを打って顔を押さえ、もだえる音夢。

「い・・痛いよぅ・・・う」

男子達にとってはショッキングな映像だ。
音夢は可愛くて気丈な子で普通っぽい印象しかなく、そんな子が水着でレスリングをし、相手に晒し者のようにいた
ぶられているサマは不謹慎だしあってはいけない事だがオスとして興奮し、沢山の男子達が男根を勃起させた。
女子達はしかめっ面だ。
自分があの立場なら・・・と考えると他人事のように思えないのであろう。

「音夢ちゃん、まだよ・・・起きなさい!」

ことりは本気だ。
あの歌を優しく歌う彼女ではなく気の強い、ファイターことりがそこにいた。
音夢の綺麗な黒髪をわし掴み長いあしをバネのように起こしてニードロップ!!

「げほっ!!がはっ・・・た、たす・・・」

千鳥足になり、内股になってそれでも気絶せず持ちこたえる音夢めがけ、ことりのハイキックが色白で誰にもぶたれ
た事のない彼女の頬とアゴに綺麗に入り、頭の重みでついに音夢はリング中央に倒れこむ。
ひく、ひく、と足が痙攣している彼女に対して無数のフラッシュが更にたかれる。
可愛そうだが美少女の滅多にない水着で気絶した姿を欲しくないものはいないのだ。
純潔を失い、プライトを失い、音夢はクラスメイト達のオカズになっていくのだろう。
しかしそれはことりも同じなのだ。
音夢よりは強いだけなのだが゛強い゛゛ひどい゛というイメージはこれからついてまわるのだ。
そして彼女もまたその美しい水着姿を晒し夜の一品に添えられてしまう。
それでも彼女は勝つ為に情を捨て気絶寸前の音夢の髪を更に掴み
引きづりまわして音夢の惨めな姿を観客に晒し、勝利をアピールしていく。
だが、ことりの心が動く。
朝倉と目があった瞬間、彼に笑顔はなかった。

・・・・・・・・・

不安なのだ。
妹の音夢の事が不安で不安でどうしようもないのだ。
ことりは素に戻り、下を向き、音夢を離すとげほっ、げほとお腹をかかえしゃがんで痛がる音夢が・・・本当は強くない
彼女はそれでも立ち上がったのは朝倉が、彼が大好きだったからだろう。


(朝倉くん・・・・)

もう、ことりに気力はなかった。
うつろになり、汗をかくことり。
しかし神様は残酷だ。
劣勢だった音夢は息を吹き返しことりのバックをとり高速ジャーマンスープレックスッ!!

「あ・・・・・・・がはっ!!」
ドカァァッ!!

大股を開け晒されることりの股間にフラッシュが集中し、たかれてく。

いや・・・でも・・・・・・

元々、音夢よりも心優しい性格の子なのだ。
ファイターことりは消え、いつもの優しい彼女に戻ったことりは逆に音夢の奴隷のように晒されていく。

「お返しよっ!!」

と長い髪を掴まれロープに飛ばされ帰って来た所に音夢の綺麗なドロップキックが!!

「げほっ・・・・!!」

地面に虫のようにはいずることり。
朝倉の為にTバックにしたスタイルの良いお尻の肉めがけて写メを取りまくる男子達。

いや・・・・あ・・・・

かがんだままのことりの背中、ケツに蹴りを入れ、完全に立場は逆転した。
尾てい骨割り、張り手、裸締め・・・試合時間15分12秒の試合は音夢の圧で幕を閉じ、その横には大の字に
なり多量の汗を掻き、大雨に降られずぶぬれ状態のようになった気絶した白河ことりの姿があった。
乳首は刺激で突起しそこにはもうかつての学園のアイドルことりの姿はなかった。
ことりは沢山の歓声を聞きながら気絶していった・・・

気がつくとそこは保健室で寝ている彼女を優しく見つめている音夢と朝倉がいた。

「・・・・白河・・・ごめん。あんな試合やらせた俺が一番悪いんだ・・・」
「音夢も・・・ごめんね・・」


そんな2人の困った顔を見、ことりは赤く腫れた顔に笑顔をつくり、言う。


「・・・お2人とも、お幸せに♪・・・・」


結局純一と音夢は結ばれ、沢山の代償と共にことりはリングを降りた。
ファイターことりになりきれず、音夢を殴れず負けていった彼女は本当に心優しい控えめな、素敵な女の子だったの
だろう。






                                                               終わり