魔子物語1 魔子、学園前で全裸にされる

 

 

鏡十字女子学園の門から光の様に伸びる並木道は本当に人が多い多い。

勿論女子校だから女の子ばかり・・・なのだが実はそれを見に来る他校の男子は品定め

をしながらナンパのチャンスを伺っているのだ。

ここの学園の子は確かに可愛かった。

クリスチャンが多く、大人しくて清楚な美少女たち・・・

その中に本編の主人公、五十嵐魔子もいた。

美人ではないが魔法使いサリーカットに眠たそうな黒い瞳で微笑む彼女はふんわりとし

たふいん気で以外と男の子の人気者だ。

しかし魔子は振り向かない。

今日もA校のサッカーボーイ、俊一が魔子をゴールポストに見立ててストライクを奪おう

と必死だ。

「なあ五十嵐、いいじゃん。いっぺんぐらいデートしようゼ」

「うー・・・ん」

「えっ、いいの!?」

「違います。思案中です」

そうこうしているうちに2人は学園の前まで来てしまい、あわてて俊一は別の道へ消えていく。

ぺなぺなのカバンには弁当ぐらいしか入ってなさそうな男で髪は少しだけ染めている。

普通の女子ならすぐに落ちるであろうジャニーズ顔。。なのだが。

それよりも魔子はこっちが怖い。

門前で仁王立ちの風紀委員の勝美・・が魔子にメンチをきる。

「五十嵐。あんたさっきしゃべってたのは男だね。うちの学園の校則知ってるか?」

「う、うん。・・第18条、学園の半径10m以内で他校の男子生徒とコミュニケーション

してはならない。勝美さん、ごめんなさい」

勝美は実は学園の理事長の愛娘でその名の通り・・・というか勝ち気で物凄いワガママな

子で欲しいものはどんな手段を使ってでも手に入れるという、「これでもか!」といわんばかりの悪人型 

権威主義者なのだ。

しかも身長170pとデカく態度もでかいから魔子は思わず丁寧口調になってしまう。

本当はタメなのだか・・。

「あんた・・うちの学園ナメてんのぉ?」

「そ、そんなつもりは・・」

「馬鹿っ!!あんただけだよ約束守らないのはー!!!」

 

はっきり言って魔子はトロい。そしておまけにのろい。

他の子たちはちゃんと10m手前で男子と別れてきているのだか、この子だけはそれが

守れない。

ここ一週間で5回も勝美は同じ場所同じ時間にしかも同じ相手に説教しているのだ。

勝美は疲れていた。

なにせ朝、登校してくる下級生たちはこの光景を見ているから彼女を怖い先輩としか見

ないし、風紀係の先生に叱られるのはいっつも自分なのだ。

(ったく、泣きたいのはこっちだよ)

相変わらず魔子は捨てられた子犬のような瞳で彼女を見ていた。

手も震えている。

確かにこれが男なら「しょうがないな」と許してしまうだろう。

が、魔子のこの可愛さは勝美をキレさせるだけなのだ。

尚且つ、実は勝美は俊一にコクった事もあり彼女としてはもう我慢の限界がきていた。

(・・・いじめてやる。あたしをマジで怒らせたらどうなるか思い知らせてやる!)

「五十嵐、今回だけは許してやるよ。だけど、約束してよね。明日も約束を破ったら

あんた、あたしの言う事なんでも聞いてくれるよと。いいだろ?」

「う、うん。」

不思議な事に魔子はアッサリと承諾してしまった。

さすがに勝美にも悪いと思ったのかも知れないがここから魔子は生き地獄への階段を

ゆっくりと上がっていく事になるのだ。

その夜、勝美はというと朝の一件を理事長(父)に相談し、なんとオッケーしてしま

ったからたまらない。

翌朝、案の定彼女のそばには俊一がしつこく付きまとっていた。

勝美は目で魔子を睨む。

ハッと気付いて魔子は俊一を遠ざける。

しかし俊一は今日こそは、と食い下がらない。

「俊一君、お願いよぅ、来ないで」

「お前がオッケーするまであきらめないよ。そこまでホレてんだよ」

「お願いっ」

「いやだっ、あきらめん!」

泣きそうになる魔子。

そして2人の追いかけっこは終わりを告げるのだ。

「五十嵐!約束は守ってもらうよ!!・・・俊一さん、五十嵐に本当にホレてんなら

とっとと帰ったら?せめてもの情けよ。くくく」

 

「勝美・・・か?」

不機嫌そうな顔を残して俊一は去っていった。

「ふん。あたしの顔も忘れてたようね。ところで五十嵐、覚えているよねえ?」

「う、うん」

勝美は魔子をまじまじと見る。

白いブラウスに茶のネクタイ、グリーンのタータンチェックスカートに白いソックス。

そして黒くよく磨かれた靴をオシャレに着こなしている。

胸は結構あるらしくブラウスのソレははちきれんばかりに盛り上がっている。

眉はとくに書いてもいず、キュートな唇も薬用リップクリームのみ。

髪は友達の影響で少しだけ栗色に染めている程度で、確かに同年代の女子から見ても

思わず・・・可愛いっ!・・・とラブコールしてしまうだろう。

(ふん、清楚ぶっているのもこれで終わりだよ・・・)

「じゃあ、五十嵐。手を後ろにやって目をつむりな!」

「??・・う、うん」

(さよなら)

言うがはやいか勝美は魔子のスカートを下げ、一瞬でネクタイを紐解くとこれまた瞬

時にブラウスのボタンをほどく。

(あっ!!)

気付いた時はもう魔子は両腕をフルネルソンされ、ブラとパンティが公衆の面前に晒

され、ブラもプチっとすぐにホックをはずされると魔子の胸は朝の通学生たちの目に

晒された。

「なっ、なにするのぉっ」

「約束したろ?や・く・そ・く!! あ、もう理事長には許可済みだからさ」

そして勝美は左足を器用に使いパンティーも脱がしてしまった!!

「ほらほら、ギャラリーがあんたを注目してるよん。」

「・・・!」

なにせまだ朝の通学時だから人も多い。

同校の生徒はおろかナンパ狙いの男子生徒に通勤途中のサラリーマンらは喜ぶよりも

まずびっくりしたであろう。

が、それも最初だけでやがて立ち止まる人も出てきて噂しあう・・・

「何、あの子・・いじめ?」

「ヒソヒソ・・だよねぇ」

「ったく最近の若い子は!うちの娘大丈夫かなぁ」

「すげえ、マジかよぉ。」

「よう、彼女!携帯メールくれよ。俺が調教してやるゼ」

「は・だ・か!は・だ・か!!」

 

(い、いや。やめて・・・・うう・・・・・・くっ!)

心の声を発しつつ魔子は逃げようと腕をグングン動かすが、勝美は一向に動じない。

(逃がさないよ。あたしのフラストレーション(欲求不満)が解消するまで五十嵐、

お前はあたいの奴隷1号なんだからさ。ククク)

にやつく勝美とは対象的に魔子は額から肌から大量の汗を出し、そして泣き喚いた。

が、人垣は容赦なく増え、それと共に朝のすがすがしい光を浴びた魔子の裸体はま

るで「ビーナス誕生」のように美しかった。

とはいえ若い男子も同校の女子も会話に遠慮がないのが現実だ。

所詮男子が見るのは三箇所だし女子は自分と比べてどうか?ぐらいなのだ。

特に朝・・となるとまだ性行為を全く知らない魔子のバストは俗にいう゛生意気オ

ッパイ゛よろしく乳首はツンッと上を向いていていやらしい。

そしてアソコ・・・もうっすらと生えていていやらしい。

「すっげぇ胸、メロン見てぇ!」

「ヒロト、やべえよ、したくなってきたぜよ、ハアハア」

「・・この子、B組の魔子じゃない。ふーん、こういう趣味あるんだ。変だ変だと

は思ってたけどねぇ」

「でもナイスバティじゃない。千佳負けてんじゃん♪」

「いくら可愛いからって・・・ねえ」

「え、何!?・・・きゃははっまさかーっ!!」

気持ちいい緑の木々にすずめのさえずり・・・魔子はいつも通るこの道が大好きだ

った。

新鮮な朝の緑たちに゛おはよう゛、小さなすずめたちにも゛おはよう゛、

いつも出会う女生徒も男子にさえも出来るだけの、ありったけの笑顔であいさつし

ていたのに・・・

その皆が。自分の裸を、まるで食べ終わったお皿をベローンと舐めまわすようにま

じまじと見つめては批評しあっている。

(皆、私の事知ってるよね・・お願い、見ないで・・・・見ないで下さい。ああー

     ・・!)

この間わずか3分。

勝美のいじめはまだ続く。

(ふん!奴隷は服なんかいらないよね)

沢山のギャラリーもおかまいなしに女王、勝美は完全に魔子の服、下着を奪い、フル

ネルソンを解き、一瞬にして彼女の両腕をワークショップで買った工事用の荒縄で

結び、これまた用意してきたネーム付き首輪を汗びっしょりの彼女の首筋に取り付け

た。

 

「お、お願いっ、もう止めてぇ!謝ります!謝るから・・許して・・ぐぐ」

「うるさい!!」

勝美はミドルキックで魔子のお尻をバチィッ!と蹴っ飛ばした!!

「イタッ!」

小気味いい音と共に魔子は思わず口に出してしまったのだ。

ほっぺたも、ましてやお尻どころか両親にさえぶたれた事のない子で、勉強は中の下

だが誰にでも優しく真面目な彼女だったから、先輩にも先生にも゛優等生゛扱いだ

ったのだ。

その初めてのおしおき・・・それも大勢の前で、しかもオールヌードで・・・

(恥ずかしい・・・)

「くくっ、顔真っ赤っかよぉ。りんご見たいね。それともゆでだこ状態ってとこかし

らん。あたしは授業あるからさ、じゃあね!」

「た、助けて!勝美さん、置いてかないでぇーっ!!」

魔子の服を無造作に片手で持ち、勝美は走っていってしまった・・・

人もまだ数人いる。

だがそれよりも彼女は自分の体が非常に熱い事を感じていた。

それも決して触れてはいけない、クリスチャンの学校に通う彼女流に言うならば、そ

う、゛神の秘所゛が熱く、刺激的である事を・・

それは野外露出で沢山の観衆の目に裸体を晒し、尚且つ初めてのおしおきを受けた魔

子が性に目覚めた瞬間でもあったのだ。

(この感覚は・・ああ・・なんなの・・軽いジェットコースターに乗らされてる見た

いなの・・)

ハッとわれに帰るとニヤニヤして魔子を見る他校の男子が言う。

「なあ、俺とS○Xしよっ!もっと刺激的にしてやるからさ、よぉ」

(!!・・とにかく学園に入らなきゃ。とにかく・・うう)

後ろに両腕を束ね犬用の首輪をしている裸のナイスバディ美少女、五十嵐魔子は恥ず

かしさをこらえ裸足で走り学園へ逃げ込んだ。

(もう授業始まっちゃってる)

揺れる心揺れるお尻揺れる胸・・・魔子の醜態伝説はまだ始まったばかりであった。

 

第1部・完 次へ