正直、千歳的には限界でした。
ビンタも痛かったけどやはり、金属バットのフルスイングは次元が違います。
ワサビやトウガラシが口に含んだその後からツーン!!とくるように私のお尻はまさに焼かれた感じです。
心の中でもう1人の私が叫びました。
(た、倒れちゃうよ千歳・・・)
しかしもうどうしようもなかったのです。
なんとかエビのようにブリッジし、痛みを和らげようと
「くの字」に曲げた瞬間、そう、私の両足から「ガクっ」
ときました。
意識も薄らいでいきましたがそれとは逆に体中は
熱さでほてっています。
無意識のうちに、少しでもお尻を冷まそうと私は両手
でお尻をスリスリしていました。
(ぐ・・くふぅ・・)
私の体は鉄火場で働く職人さん。
工事現場の肉体労働しているおじさんたちの日焼け
した体にそっくりでした。
ブラックさん的にいえばローストチキン?
なんですよね。・・いっ、いやらしい(照
聞いた事あります?
体育会系な水泳部では色白の娘はどんな子も例外
なくお外でマッパ(素っ裸の事)にされ、前も隠せず
先輩の言うがままに熱い日差しをこんがり焼ける
まで浴びせられるそうなんですって。
勿論、人のいない場所らしいですが。
私のテニス部はお気楽部だったのでファンデーション
を塗って色焼けを防いでました。
でも、今の私は・・水泳部よりもひどいです。
少しだけ、薄い意識の中、岸本先生のあの、いやらしい
含み笑いが聞こえてきました。
私としては、立っていたかった。
先生に対する講義と、わかってほしかった。
犬上千歳は・・・女の子なんですよ、って、ね。。
ウフフ。
でも、だめだった。足もしびれ、前のめりに倒れそうに
なった私の両手は黒板を杖としかろうじて持ちこたえ
ましたが・・
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