体罰学園特別編  転校生Aの悲劇・・・ 1











何あれ・・・またぁ?

し・・聞こえたら俺たちも巻き添えくらうぞ

例の天才少女かぁ。いい加減あやまればいいのになぁ

ヒソヒソ

やだぁ、キャッ!!  クスクス・・・

勉学に励む生徒たち。
就業時間のチャイムが鳴り下校に急ぐ学生たちの明るい声が一瞬ざわめき、やがて静寂に変わった。
校舎の玄関。
靴箱をカタッと開ける。
女性徒、熱美が右目でチラ見すると明るい6月の日差しがスポットライトのように入ってきてなんか、
心までも明るくなっていき気持ちいい。

綺麗・・・うん!

そうなのだ。
部活、寄り道、あるいは塾だし帰宅部だっているが放課後こそ学生の世界なのだ。
うきうきスキップしない訳がない。
が、その向こうに写る3人の人影はシルエット越しにも威圧感があり、熱美は大きな瞳を更に大きくして驚いた。

あ・・・

実は彼女は転校生でまだあまりこの学園に詳しくなく親しい友達もいない。
かといって引っ込み思案でもなく明るく好奇心旺盛ないわゆる今時の子であった。
ジョニーズアイドルに目がなく携帯バコバコしっ放しだし部屋は甘いお菓子&ヌイグルミの山でいっぱいなのだ。
ショートボブ。
首筋まで伸びた髪は綺麗な黒。
茶色だった髪の毛を洗い落とし彼女は一ヶ月前この学園の門を叩いた。
実は、色んな人たちに言われて彼女もここにやって来た。

・・・あそこだけはやめなよ。ほんとヤバいよ熱美。遠いけど隣町の信心商業高校にしなよ。ね?

竹刀で生徒たちを殴ったり・・いい噂聞かないよー。

敦美、ねえっ、熱美ったら!もう!!


彼女にも事情があって来たのだろう。
それは残念ながら分からないがどうやら恐怖よりも好奇心が勝る性格なのは分かる。
お化け屋敷に1人で乗り込む少女、それが佐藤熱美。
O型でDカップの大ぶり熱美。
勉強苦手でも明るい熱美。
私服はティアードワンピな熱美。
ティラミス食べすぎ太っちゃったよ熱美。
熱美?熱美!!

ザ・熱美。

だが、その彼女さえも思わず息を飲む光景がそこにはあった。
それは体育のジャージ教師外村と黒ブチ眼鏡教師中島で、その真ん中に大の字状態で両腕を板にくくりつけ
られている裸体の綺麗な美少女のショッキングな姿・・・


・・・・・・・・・・・・・・・

声を失う、正にそれだった。
しかし他の生徒たちは教師たちの前なので静かにはなったが慣れているのか小声で裸体の美少女を中傷し
あざ笑うかのような目つきで彼女の露出した可愛い乳房やスリムな腰つきやケツ、そして小さな生えたての陰部を
舐めるように見つめていた。
いきかう生徒たち。
熱美はゲタ箱で靴を手にしたままで止まりこの異様な光景を目にしたまま動けない。

ドクン ドクン ドクン

活発な彼女の心臓が更に素早く音を鳴らす。

あの子は・・誰?

分からない。

何故に・・ヌード?

分からない。

金縛りのように動けなくなった体から緊張の為、吹き出る汗・・・熱美は両手を耳元にあてキャーと叫びたい衝動に
駆られた。
当然だ。
白昼夢、1人の学生が体罰とはいえ一糸まとわぬ姿で吊るされ体罰とは名ばかりで教師という大人たちの性の
オモチャにされているのだから・・・

どうしよう。これから・・どうしよう・・・ううー

友達に言われた通りやめておけばと改めて後悔し鬱的な表情のままゲタ箱の靴を取り出し足に手をかける。
(それにしても)
綺麗・・・と熱美はこの体罰学園の主人公、山本香織をもう一度見つめた。
黒目がちな瞳に小さな顔立ち、黒くて長い髪は乱れ、何時間もこのまま晒されているのかハァハァと肩で小さく
息をし多量の汗を体中から雨粒のように噴出し顔は疲れ、前かがみになったバスト部分の乳首はいやらしく突起し
見られまいと可愛い抵抗をしているのだろう、足は内股で秘部を見られないようにしていた。
両腕の自由が聞かず固定された板に吊るされているせいかまるで拷問を受けている捕虜のようで2人の教師に
はさまれた彼女は美しくけなげで隠微でとても、とても・・いやらしかった。
(何組の誰なんだろ・・・もしかして同じ・・学年かな・・・)
靴をトン、トンと履きながら熱美は考え他の学生たちに混じって校舎を出ようとした瞬間、ソレはおこった。

バチィィィーーーンッ!!!!!

「あっあひぃぃーーっ(泣)!!」


ビク!!とその方向を熱美が見ると外村の竹刀によるケツへの一発で香織は痛さのあまり発狂し声を上げ、
ラインダンスのように思わず片足を上げ飛び上がるみじめな美少女の姿があった。
両腕で押さえる事もできずなすがままに成人男性の暴力を受けた香織の可愛いヒップは肉を越え骨盤を捕らえて
評判の美少女の端正な顔を苦痛で歪ませた。
絶えていた・・のだろう。
熱美から見ても体力なく文系・・・と分かる香織はそう、必死に何時間も暑さで疲労した体を我慢し一滴の水も
飲めずそれでも、それでもここまで耐えてきたのだ。
何度も失神、気絶しそうになりその度に外村たちは彼女の長い髪を引っ張り、ビンタをしたりして香織を起こして
いたのだ。
しかしこの一発はひどい。
必死で疲労に耐えていた彼女の心はプツッと切れ、彼女は人目はばからず悲鳴をあげ口からヨダレを垂らしまくり
目にいっぱい涙を溜め両足をバタバタしてしびれるケツを一生懸命クールダウンしようとしていた。
海で溺れかけ、わらをも掴むソレに類似した痛々しい光景でたまらず香織は泣き出し、鼻水を垂らし股間からは
ショックでラヴジュース(愛液)がももをつたって地面に流れ落ちる。

「あ・・・あっ、あ・・い、痛いよぅ・・・・うぇ・・・う」

内股をピクピクさせ伏し目がちだった彼女は集まった生徒たちに訴えかけるように直視し、泣いた。
さすがに中傷は消え皆、目を合わせず下を向くもの、立ち去るものと様々。
だが外村は手馴れた手つきで竹刀の先っちょを香織の股間にツン、ツンと当て天才美少女の清純プライドを
壊しささやく。

「山本ォ、いい加減楽になれよ。んー?私が間違っていました、すみませんこれからは学園に逆らいませんと
言えよ。冷たくて上手い水も飲めるぞーキャッハハハ(笑)!!」
ゴク、ゴク、とあてつけのようにミネラルウォーターをラッパ飲みする外村の横で彼女もそう、人間なのだ。
犯された後の女そっくりなうつろな目つきで水を眺める彼女の姿はもはやエロを通り越してみじめすぎて見て
いられない。

もういいじゃん山本。頑張ったよお前。だからさぁ・・謝っちゃえ!外村に

可愛そ・・・

・・・・・・・・・・・・


生徒たちも辛いのだ。
いくら美少女の裸を拝め、天才少女といわれ一部の生徒から嫌われていた山本香織とはいえ彼女の殉教的で
愚直なまでの真っ直ぐさはやがて見るものの心を揺さぶり同情を誘ったといえる。
それでも香織はハ・・と気を取り直し傾きかけた誘惑をはねのけ蚊の泣くような声で言うのだ。

「私は・・・・ま・・ちがって・・ません・・・・」

その瞬間、2発目の竹刀が容赦なく香織の小ぶりなケツを捕らえついに裸のエンジェルは白い羽をもがれるようにガク、と完全に気絶した。

「・・・あーあ逝っちゃった。しょうがない。今日はこのくらいにしておいてやるかのうっ♪アッハハハハーーッ!!!」

ザワザワと生徒たちのどよめきの中、縄を解かれ香織は裸のまままるで米俵を担ぎ上げるようにヨイショ、と
右肩に乗せられる。
叩かれ、赤く腫れた香織のお尻は外村の真横にある。
沢山の男子生徒・・いや、クラスメイトだっている。
裸よりも屈辱的な醜態を晒したこの美少女の痴態を思い出し今晩ヌく男子はきっと沢山いるに・・・違いない。

最悪・・・・・

さすがに・・好奇心旺盛な熱美ももう耐えられずその場からダッシュし校門を出、右手ではあはあと心臓を
押さえて道端に立ち止まる。
空は青い。
日差しも強く熱美は思わず天を仰いだ。

ドクン ドクン ドクン・・・

早い鼓動で脈打つそれは思春期の、性に目覚めた女の子が見るにはあまりに刺激の強すぎるものだった。
いや、それ以上に彼女、山本香織は何をしてあんなひどい体罰を受けているのか・・
いじめなんてものじゃない。
そもそも学校であれは・・・ビンタ一発でも解雇処分になる現在社会に・・これではまるで国家軍隊である。
(・・お母さんに相談しようか・・・・・・・でも・・・)
茶色い鞄から小さな定期入れを取り出すと熱美はそれを眺め、落ち着いた。
実は彼女、熱美がこのクレイジーな学園を選んだのには訳があり、それは、そう、この写真の主、小栗順が
教師をやっている学園だったから。

オグリサマ・・・

風邪がなびく・・・綺麗な熱美の短い髪がフワ・・となびいた午後の事であった。


                                                            

体罰学園特別編・転校生Aの悲劇2に続く